Blue Pacific / Michael Franks [1990]

フランクスおじさんのアルバムの中でもお気に入りのジャケットです、この”Blue Pacific”は・・。ジェフ・ローバーが4曲、大御所トミー・リビューマが3曲、そして、スティーリー・ダンのウォルター・ベッカーが3曲をプロデュースしています。ある意味で節目となったアルバムでしょうね。 次作"Dragonfly Summer"でも展開していく複数のプロヂュース作戦が成功したと認識したのでありましょう。だからこそ、他のアルバムでもこの方式を続けていくことになります。 80年代の作品の多くが時代の流れを取り入れる姿勢が見られ、70年代の名作と言われた”The Art Of Tea”や”Sleeping Gypsy”のスタイルから離れていくことに多くのファンは心配しておりましたが、ここで待ち望んでいたスタイルが戻った感じ・・。 スタートからの2曲は、POPな感触のジェフ・ローバー色が感じられます。スロー&ミディアムが真骨頂なフランクスおじさんとウォルター・ベッカーの相性やいかに・・と多くのファンが思ったところでしょうがそこはサスガのフランクスさんなのです。安心してお聞きください、バックの演奏家たちが良い仕事をしてくれてます。どの曲も・・。ちなみに、”On The Inside”のアルトsaxはサンボーンではなく、イエロージャケッツに在籍したことのあるMarc Russoさんです。 私が大好きな楽曲は、"Long Slow Distance"と"Chez Nous"のトミー・リビューマのプロヂュー…

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Rodney Franklin – Learning To Love [1982]

個人的には、ジョージ・デュークに近いかな・・と言う印象なんですが・・ やはり人脈なのか業界アルアルでしょうか、スタンリー・クラークをプロデューサーに迎え、ディスコ~ブラック・コンテンポラリー色の強いサウンドを展開し、グラミー受賞した、日本人大好き(AOR)クリストファー・クロスの「セイリング」をカヴァーしたことでも話題になったのですが、当時はあまり日本では話題にならなかった記憶です私は・・。米国等の音楽業界では話題になったのでしょう。我が家では当時(1980年代)アナログ盤で、このアルバムと次作の[マラソン]がありましたね! 米国では、ハービー・ハンコックに続くアーティストと期待されていたらしいっすね。でも、私の中ではヤッパリ、ジョージ・デュークだな、歌が上手いしキーボードもイケてる、そしてなんと言っても素晴らしいソングライティング能力の高さでしょうかぁ。全8曲中歌入りが5曲。参加ミュージシャンも豪華、ネイザン・イースト(b)、エイブラハム・ラボリエル(b)、ポール・ジャクソンJr.(g)、ローランド・バティスタ(g)、ジョン・ロビンソン(ds)、レオン・チャンクラー(ds)トム・スコットがリリコンを吹いている曲”That's The Way I Feel 'Bout Your Love”これまたヨロシ! 2010年代に入り懐かしい逸品に合わせてくれた版元に感謝ですな。 楽曲ごとのクレジットを見ながら、ニヤニヤが止まらない今日この頃です。

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Paul Carrack - Soul Shadows [2016]

Keep On Lovin' You 4:02 Sleep On It 4:00 Sweet Soul Legacy 4:05 Let Me Love Again 3:42 Bet Your Life 4:39 Too Good To Be True 4:05 Watching Over Me 3:32 That's How I Feel 3:53 Late At Night 4:04 Say What You Mean 4:18 Share Your Love With Me 2:53 ポール・キャラック : エリック・クラプトンのバンド・メンバー 正に英国の至宝と言える存在。70年代から英国ロック・シーンにおける重要な位置で活動し続けている、シンガーソングライターのレジェンドのキャラックおじさんの2016年作。 その類まれな作詞/作曲のセンスと、安心感がハンパ無いブルー・アイド・ソウル・ヴォイスでキャラック・ワールドをこのアルバムでも展開いたします。全編を通して、キャラックが長年に渡り培ってきたエッセンスが詰まった佳曲揃いです。 楽曲の演奏は、キャラック自身がほとんど担当しており、息子のJackがドラムを演奏しSAX等がピー・ウィー・エリスらが参加しているという・・。 日本におけるキャラックの知名度は、「マイク+メカニックスのヴォーカル・・」位の認識が多いと思われるが英国を代表するシンガーであることを、この「ソウル シャドウズ」を聞く事で納得することで…

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FIREFALL - FIREFALL [1976]

1 It Doesn't Matter 2 Love Isn't All 3 Livin' Ain't Lovin' 4 No Way Out 5 Dolphin's Lullaby 6 Cinderella 7 Sad Ol' Love Song 8 You Are The Woman 9 Mexico 10 Do What You Want ファイアーフォール : ウェストコーストロック セカンドアルバム『Luna Sea』のイラストジャケットも中々でありますが、このデビューアルバムの飛ぶ火の玉ジャケもよろしいですな。 ファイアーフォールは時代の流れを意識したバンドで、当時のアメリカンロックの代表格は”イーグルス”、”ドゥービー・ブラザース”と言ったカントリー・ロックやフォーク・ロックの流れを汲んだ方たち・・。そんな中で、リック・ロバーツ(Rick Roberts,vo,g)とジョック・バートリー(Jock Bartley,g,vo)が中心となって様々なバンドで活動していたメンツを集めて結成されたのが「FIREFALL」。 70年代のウェストコーストロックは、代表格の2大BANDの他に”Poco”、”CS&N”、”Little Feat”等など数多くのアーティストがいるが、アコギとエレキ、そしてコーラスがうまく融け合って爽やかさを醸し出す「ファイアーフォール」もイイヨ!と近くのAOR好きに勧めたらどうだろう。 お気に入りは、"It…

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Bobby Caldwell – Heart Of Mine [1989]

1 Heart Of Mine 2 Real Thing 3 Next Time (I Fall) 4 All Or Nothing At All 5 Saying It´s Over 6 In The Name Of Love 7 Even Now 8 First Time 9 Stay With Me 10 China ボビー・コールドウェル :お帽子が素敵! 個人的には、ストリングスやブラスセクション入の初期の70年代風味の作風がボビーさんの声に合っているように思えるのだが・・少数精鋭のメンツで展開するこのアルバムもええなぁ。 収録されている楽曲は、他の有名アーティストに提供してHITした曲もあり世の中ではそちらが定番の印が押されている中での本家登場・・。 アルバムタイトルの”Heart Of Mine”は、ボズ・スキャッグスだし、”Next Time (I Fall)”に至ってはピーター・セテラの代表曲だったりもする。このおじさんの作る曲は時代にマッチした80年代を象徴する何かを物語っているのかもしれない。(当時の日本はバブルの頂点) どの曲も4分前後なのは、シングルカット出来そうにエアステーション向けに調整されているから他ならない。まぁ、楽曲の出来はすこぶるいいですもんね、ボビーさん! やっぱりAOR四天王の名は、しっかりと作り込まれたこのアルバムを聞くことで判りますナ、旦那! 1989年発表、ホビー・コールドウエルの6年ぶ…

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Smooth Reunion - Cleaning Up The Business [2008]

1 BMPD 2 Future Offence 3 When You Hit That 6th Note 4 Video Band 5 Mr. Mullet 6 A Very Symmetrical Face 7 Career Thoughts 8 The Connection 9 You're Out Of Business 10 Difficult/Dangerous/Beautiful スムース・リユニオン :北欧のスティーリー・ダン 本家に比べるとあっさりとした感触なのは、そこは”スウェディッシュ・デュオ”なのでスタイリッシュだったりする。そしてなんと言っても、ボーカルが中性的なヴォイスなので耳障りがいい!コーラスもGOODだし、取り組み方は二重丸です。 スティーリー・ダンとの共通点は二人が主役で学生時代からの親友であることと音楽の趣味が同じであること・・ウンそうだね。 しかし、ダンの二人は幼少期から慣れ親しんできたJazzやR&B、ソウルミュージックを自分たちなりにRockに落とし込んできた所があり、このアルバムの二人は、そのダンを頂点とする腕利き演奏家とスタジオ技術を使ったアルバム作り・・とは間違いなく真逆にあたる。 二人が複数の楽器とヴォーカルを兼任しその他にSAXやラッパ隊とキーボード、コーラス隊・・それぐらいなのであります。少数精鋭。 それでこのクォリティなのだから業界が注目するのも無理はない・・といった事…

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Al Jarreau – L Is For Lover [1986]

Tell Me What I Gotta Do 4:00 L Is For Lover 5:25 Says 3:51 Pleasure 4:00 Golden Girl 5:50 Across The Midnight Sky 5:35 (We Got) Telepathy 4:27 Give A Little More Lovin' 5:12 No Ordinary Romance 3:31 Real Tight 3:10 アル・ジャロウ : 職人の歌い手 Jay Graydonプロデュース作でスター街道爆走中のジャロウおじさんが、新たに監督としてお任せしたのが「シック」のナイル・ロジャースさん。これが又、上手くはまり当時はドライブのお供として大変と重宝されたのは私だけではありますまい。どの曲もオススメではありますが、中でも軽快なテンポの"Pleasure"はバックコーラスの楽しさが滲みでます。しっとりしたバラッドもいいですが、抑え気味の演出な"Give A Little More Lovin'"や”Tell Me What I Gotta Do”もナイル・ロジャースのセンスの良さがあるからこそ・・。そして、これぞジャロウ節全開な"Across The Midnight Sky"の曲はJay Graydon, Richard Pageがコンポーズしてます。なるほどネ、楽曲のクレジットを眺めながらニンマリとなさってくださいまし・・旦那。ラストの”Real Ti…

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Kere Buchanan – Starting Over [2011]

01. Never Be Another Next Time ネヴァー・ミー・アナザー・ネクスト・タイム 02. More Than You Know モア・ザン・ユー・ノウ 03. Waiting For Love ウエイティング・フォー・ラヴ 04. Heartbreaker ハートブレイカー 05. Love's Stronger ラヴズ・ストロンガー 06. Starting Over スターティング・オーヴァー 07. Trust トラスト 08. Easy Does It イージー・ダズ・イット 09. Through The Tears (Truth in Her Eyes) スルー・ザ・ティアーズ 10. Prelude プレリュード 11. Hymn For Anders ヒム・フォー・アンダース ケレ・ブキャナン :ドラマー プロデューサー 80年代のAORサウンドが満載のアルバムですが、主役は歌い手さんではなく、ドラマーさんです。5人の歌い手を楽曲ごとに匠に配置して極上の大人向けサウンドを構築しています。参加しているメンバーはどなたもお初な方ばかりですが、大変お上手です・皆さん。どうも主役のブキャナンさんは、長きに渡りプロのセッションマンを成されており、ニュージーランドとオーストラリアではファーストコールのミュージシャンとのことです。ははーん、だから一緒に演奏しているのも筋金入りの演奏者なのですね。その点は安心して拝聴することができま…

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Steely Dan – Pretzel Logic [1974]

01. リキの電話番号 / RIKKI DON'T LOSE THAT NUMBER 02. ナイト・バイ・ナイト(夜ごと歩きまわるのさ) / NIGHT BY NIGHT 03. 気どりや / ANY MAJOR DUDE WILL TELL YOU 04. バリータウンから来た男 / BARRYTOWN 05. イースト・セントルイス・トゥードゥル・オー / EAST ST. LOUIS TOODLE-OO 06. パーカーズ・バンド / PARKER'S BAND 07. いけ好かない奴 / THROUGH WITH BUZZ 08. プレッツェル・ロジック / PRETZEL LOGIC 09. 銃さえあればね / WITH A GUN 10. チャーリー・フリーク / CHARLIE FREAK 11. 君のいたずら / MONKEY IN YOUR SOUL スティーリー・ダン :JAZZ好きオタクのロックband 何気にROCKしてるがJAZZ大好き人間がBANDは作っては見ましたけれど、理想とは違い長くは続かない・・トホホ。なアルバムです。 アルバムジャケット(内)には5人のメンバーのフォトが掲載されてはいるが・・内容は、多くのスタジオの猛者たちが腕を振るっている70年代後半のスタイルのお試し盤でもありり。ロックバンドとして活動を断念せざる得ないのは、あまりにもフェイゲンとベッカーの求める姿が現実とかけ離れていたからぁ。でもでも、発表当時このア…

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The Alan Parsons Project – Eve [1979]

 「イヴの肖像」 Lucifer 5:09 You Lie Down With Dogs 3:45 I'd Rather Be A Man 3:52 You Won't Be There 3:37 Winding Me Up 4:00 Damned If I Do 4:50 Don't Hold Back 3:36 Secret Garden 4:40 If I Could Change Your Mind 5:49 アラン・パーソンズ・プロジェクト :音の魔術師達(ROCK) インスト2曲、歌入7曲、計9曲 楽曲は、いつものAPP組のPILOT隊やザカテク、レインボウ等のお馴染みのAPPのヴォイス隊の面々で構成されていて、特大のシングルHITこそ無かったものの粒揃いのPOPソングが多数収録されている。どれもが、シングルカット出来そうなくらい素晴らしい出来栄えなのに、一番のハイライトと言える”If I Could Change Your Mind”(レスリー・ダンカン)がシングルではなかった。(もし、シングルで発表されていたら・・後のプロジェクトの評価が?) もちろん”Eric Woolfson”の功績は大であり、パーソンズだけではなし得なかったこそプロジェクト名義なのだから・…

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