MR.MISTER / I Wear the Face [1984]

1.Hunters of the Night
2.Code of Love
3.Partners in Crime
4.32
5.Runaway
6.Talk the Talk
7.I'll Let You Drive
8.I Get Lost Sometimes
9.I Wear the Face
10.Life Goes On
ミスター・ミスターとしての1枚目
AOR通や業界のアーティスト仲間からの評価が高いのにも関わらず、全くの不調なセールスのおかげでレーベル側から切られてしまったペイジズ。その中心人物の二人が結成した新グループが、このMr. Misterです。セッション系のギターリストSteve FarrisとドラムスのPat Mastelottoを従えての再出発のアルバムがこの作品。ペイジズとしての活動は81年以降は行っていなかったが、多数のアーティストの助っ人としてクレジットされているので、二人の素晴らしいコーラスは多くの名盤で聞くことができます。しかし、二人はメイン・ストリームに躍り出る力を持っていたので、レーベルもRCAに移籍をして再起を賭けたのでありましょう!だが・・、マーケティングの読みの甘さか、担当者の宣伝の誤りのためか、この1 枚目は全く見向きもされませんでした。事実邦盤は発売されたか不明でありますし、輸入盤も少数しか入荷しなかったようです。しかし、参加しているメンバーが元ペイジスと知っていた業者やファンが見逃すはずがない。少数ではありますが、日本にも入荷していたアナログ盤がありまして、その現物が我が家にも1枚あります。内容的には次作の「Welcome to the Real World」とは大きな方向性の違いはなく甲乙つけがたい傑作と断言いたします。(事実、Welcome to the Real Worldのヒットの際にジャケ違いで邦盤も発売されたっ。)オリジナルのジャケットはアルバム・タイトルに促したものなのだが、再発時にはメンバーが並んでいるだけのものになったのは、レーベル側の売るための戦略であったのでありましょう。それまでの多数のゲストを参加させた豪華な作りとは売って変わり、基本的に4人のメンバーのインストを生かしたバンド・アンサンブルを全面に出しています。ワタシノお気に入りは”32”であり、レゲエ調のリズムに乗りおなじみのコーラスがなんとも心地よい響きであります。おそらく当時のペイジらの年齢を歌っているのでありましょう。”Runaway”ではスティーブのSAXもチョットだけフューチャーされております。ペイジスからの歌詞担当のJohn Langも全曲で曲作りに参加しているのもファンにはうれしいところであり、基本的にはペイジズの4枚目としても良いのでは?と自分では評価しておりますです。!

なにはともあれ、このアルバム大好きなんで、取り上げてくれて嬉しいです!